埼玉大学教育学部の同窓会 『教友会』 では、会員の皆様が交流を深める場として積極的に活動しています。
歴代会長あいさつ
会員の皆様におかれましては、ご健勝にてご活躍のことと存じます。私は昭和43年に教育学部を卒業した金子美智雄と申します。昨年の総会に於いて再任されました。教友会のさらなる発展のために努めたいと存じます。
さて、現在、新型コロナウイルス感染症が世界中に拡大し、日本も未だかつて経験したことのない歴史的な危機に直面しております。そして、感染防止のため、埼玉大学でも卒業式や入学式ができない状況となっております。また、学生の皆さんにとりましては、入構禁止となったため、開学以来初めてのオンライン授業となりました。さらに経済的に厳しい状況に置かれた学生さんも多数おられたことから、大学からの要請に基づき、教友会としても支援の基金を準備し、埼玉大学基金「埼玉大学修学サポート基金」に寄附を致しました。教友会会員の皆様にも基金へのご協力をお願いいたしましたところ、多くの会員の方からご寄附をいただきました。皆様からのご寄附と、大学の基金をもとに、6月初め1,604名(学生の19%)の学生に奨学金が給付されたとのことです。ご寄附を頂いた方々のご芳名は、埼玉大学ホームページ「寄附者ご芳名一覧」に掲載されております。ありがとうございました。なお、奨学金の給付を受けた学生からは、感謝の便りが届いております。新型コロナウイルス感染症が一日も早く終息し、落ち着いた環境で学生の皆様の学修が開始されますことを願っております。
ところで、埼玉大学は、昨年度、開学70周年を迎えました。1949年(昭和24年)11月3日に旧制浦和高等学校を母体とする文理学部と埼玉師範学校・埼玉青年師範学校を母体とする教育学部を擁して開学式を挙行したという記録があります。埼玉大学は開学70周年ですが、前身である埼玉師範学校から数えますと145周年の歴史があります。卒業生は、明治7年7月に埼玉師範学校として開校して以来、卒業生は通算で43,608名、また、埼玉大学になってからの卒業・修了生は31,817人(ともに令和2年3月現在)となります。
そして、文理学部と教育学部の二つの学部で開学した埼玉大学は、その後5つの学部と3つの研究科からなる大学院とに大きく発展しております。
今年は、新型コロナウイルス感染症の影響で、事業及び活動内容が大幅に変更になってしまいました。以下、変更部分を含め、「令和2年度の教友会の事業内容」を改めてお知らせ致します。
1. 卒業生向けの会報「教友」、学生向け会報「学友」の発行と終身会員向け送付
本年度は、「教友」は第91号、「学友」は第17号の発行を予定しております。会員の皆様に現在の埼玉大学教育学部並びに教友会の活動の様子をお知らせするとともに、会員の声をできるだけ掲載し、親しまれる機関誌をめざします。例年と一部内容が変更となりますが、計画どおり発行できる予定です。送付対象は、終身会員となっております。令和2年度には、新入生を含めると新たに800名を超える方々に終身会員登録をして頂きました。
2. 卒業5X周年同窓会への支援
これまで、卒業15周年記念同窓会と退職時期同窓会に対して、教友会から、特別の支援をしてまいりましたが、令和元年度からは卒業後5年ごとに同窓会を開くことができるように開催方式を変更いたしました。この方式では、卒業後5年ごとに同窓会を開催でき、大学卒業後通算で12回程学年同窓会を開催できることになります。学年の絆を深めて頂くとともに、母校を愛する心情を深めて頂くことが趣旨です。(詳しくは5X周年同窓会をご覧ください。) ただ、この卒業5X周年同窓会も、この度の新型コロナウイルス感染症の影響で順調なスタートが切れない状況となってしまいました。令和2年度および令和3年度実施予定の該当学年の学年別同窓会は、令和4年度以降に延期して実施頂くように改めました。該当学年の理事の方には、改めてご案内を差し上げる予定です。 学年別同窓会の開催にあたっては、各学年の理事の方々にお世話になりますが、よろしくお願いいたします。
3. 教師を目指す学生への教員採用試験対策事業
教師になることを志して教育学部に入学してきた学生への支援事業として、本会では、例年寄附講座(年間15コマ、2単位)の開講、教員採用試験対策として模擬面接に対して講師の派遣等を行っております。 しかし、今年は新型コロナウイルス感染防止のため、学生の入講がかなわない状況にありますため、代わりに時事通信社の「教員採用試験対策のためのDVD」を提供しております(大学からの要請に基づき、本年6月より大学内にサーバーを設置、DVDも購入。費用は教友会が負担)。学生は、自宅からアクセスして、受講できるものです。後期も入構禁止のため、継続して、視聴・学修できるようにします。 一人でも多くの学生の夢がかなえられ、教師として活躍されることを願っております。
4. 附属学校園で開催される研究協議会参加への支援
教育学部附属学校・幼稚園で開催されている研究協議会に参加する学生に対して、参加費・資料代等を教友会から支援し、参加しやすくしています。また、当日販売されている書物についても、半額補助を行うなど将来教師を目指す学生への支援を行っております。
5. 会員名簿発刊に向けて
教友会では、これまで5年ごとに会員名簿を発刊してきております。近年、個人情報保護の観点から、会員名簿を発行することは難しくなっております。しかし、「卒業5X周年同窓会」を定期的に開催して頂くためには会員名簿は、無くてはならないものです。十分なキュリテイ対策を講じ個人情報の漏洩が起こらないよう進めてまいります。 平成28年度版の次は、令和3年度が発行の予定となります。そのため「住所・電話番号等変更届け」用紙の配付については、令和3年4月以降にご案内致します。ただし、会員で住所の確認ができる方に限ります。 なお、「住所・電話番号等」の登録変更は、教友会ホームページ「登録内容変更」からもできます(安全対策は施してあります)
6. 鳳翔賞受賞者を讃え、教友会から副賞を贈呈
教育学部では、卒業時、成績等優秀な学生を表彰しております。教友会からはこの受賞者に副賞としてレリーフを贈呈するとともに、本会ホームページに鳳翔賞受賞者の氏名を記載し、讃えております。 教育学部では、これまでの11年間に、165名を表彰しております。
7. 埼玉大学同窓会との事業協力
埼玉大学には5つの学部(教養、経済、教育、理学、工学)があり、それぞれに同窓会組織があって活動しております。十数年前に同窓会連合会が結成され、埼玉大学同窓会として、新たな事業も開始されました。しかし、同窓会費の額や徴収方法が異なっていたため、平成30年度入学生から「全学部一律に、入学の時点で、3万円の終身会費を納めて頂く」方式に統一されました。この会費をもとに、各学部同窓会及び埼玉大学同窓会が運営されております。
埼玉大学では、毎年10月にホームカミングデーを開催しております。これまでに、9回実施いたしました。これは卒業生に現在の大学の実情を紹介するとともに、卒業生と在学生、元教職員と現教職員が一堂に会して親睦を深め合うことがねらいです。埼玉大学同窓会では、この事業との共催で、講演会、懇親会を実施しております。埼玉大学同窓会は各部や学年の枠を越えて絆を深め、卒業生が協力し合う組織です。
今年(令和2年度)は、残念ながら、新型コロナウイルス感染防止のため、ホームカミングデーは中止となりました。併せて講演会・懇親会も中止といたしました。
過去の様子はバックナンバーで確認できますので、ご覧ください。来年こそは、盛大に開催できますことを願っております。
今後とも、会員の皆様の教友会事業へのご理解・ご協力をお願いし、ご挨拶並びに令和2年度の事業内容及び変更点のご案内とさせて頂きます。
(令和2年8月31日 更新)